羽生結弦選手の右足首の捻挫をどう治療するか?

羽生結弦選手が練習中に4回転ループの着氷に失敗し、転倒した際に右足首を故障。

痛み止めを飲み、17日のフリーは右足に負担がかからない演技に変更して臨んだ。競技後には松葉杖をついて表彰台に上がったが、チームドクターの触診で、前下脛腓靱帯損傷、三角靱帯損傷、腓骨筋腱損傷の疑いで3週間の安静が必要と診断された。(参照 日刊ゲンダイDIGITAL)

足首の靭帯は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この様になっています。この靭帯の中の脛腓靱帯、三角靱帯、腓骨筋腱を損傷したということは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足首の内側、外側と次々に捻挫したことになります。

これは、骨折に値するほど重症です。

プロスポーツ選手であるなら本来なら手術適応疾患になります。靭帯を損傷しているので、今年あったメジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が痛めている靭帯の再建手術と同等だと思っても良いくらいです。しかし、復帰に平均18.5ヶ月掛かるということで、羽生選手は手術はしない方向性に行っている模様です。

では、足首の靭帯を損傷してしまう程の捻挫は手術をしないでどう治療するか?

当院の例で申し訳ないですが書かせてもらいます。

まずは、足首の固定(始めの4週~8週はギプス。その後はテーピング)をして、靭帯の損傷を改善させます。この時、ギプスは脱着可能の物にして、オイルを使ってマッサージ(血液、リンパの流れを良くする軽いもの)。超音波、超短波による血液循環向上の治療+靭帯の弾性を上げる治療をします。

8週目からは、固定による弊害の関節硬縮(可動域の低下)を改善する為の関節運動マッサージをします(これは結構痛いです)これだけ行ってもプロスポーツ復帰は約 280日です。そして損傷した靭帯に関しては、受傷1年後で70~80%の回復といわれています。

当院では、羽生選手程の世界のトッププロを診た事は無いので時間がどれくらい掛かるかは解りませんが、当院で診させてもらったスポーツ選手は、無理をせずにきっちり治療して練習できるようになるまでに2ヶ月。試合(全日本クラス)に出られるパフォーマンス迄4ヶ月。練習で8割位痛みに妥協できるまでに1年位かかりました。

一般の人でも足首の捻挫、怪我はしっかり治しておかないと足首をかばって、膝の痛み(側副靭帯、半月版)や腰の痛みになってしまうので気をつけてください。