湯船(浴槽)に浸かるメリットとデメリットと時間

先日、患者さんから

「治療後お風呂に入ってもいいですか?」と聞かれました。

当院の場合は、治療後入浴していただいて問題ありません。ただ、アルコールと睡眠導入剤と安定剤だけは摂取量に気をつけて下さい。体内の血液循環かスムーズになっているので効き過ぎる場合が多いです。

話は戻って、湯船に浸かるの効果や弊害、入り方について書いていこうと思います。皆さんはシャワーを浴びるだけ?湯船?どちら派でしょうか?

湯船に入ることで、こころも身体もリラックスした状態になることが、湯船に浸かる効果の最大の要因です。

リラックスする理由は、自律神経の副交感神経が強く働くからです。

自律神経とは、簡単に言うと胃から胃酸を出すとか、腸の蠕動運動(便を送る運動)をするとか自分の意思では成せない生命に必要不可欠なホメオスタシス(恒常性=体の状態が一定に保たれるという性質)を保つ為の神経、の事をいいます。

ですから、自律神経をリラックスさせる湯船に浸かるというのは、

神経の休息という意味で非常に重要なイベントという事になります。

湯船に浸かる事に対してのメリットを

1.肉体的リラックス

2.精神的リラックス

の大きく分けて2つです。

1.肉体的リラックス

お湯の浮力が、筋肉の緊張を ほぐしてくれ、全身浴(肩まで浸かる)だと水中の体重は約10分の1になるので、二足歩行で生活していて重力ストレスの掛かった関節の負担や筋肉疲労を軽減してくれます。

また、お湯の中で身体にかかる水圧がお湯の中に入ると体全体に水圧がかかります。
肩までつかる全身浴の水圧は家庭用お風呂で560Kg以上で浮腫んだ体を全体に圧迫してリンパ液や静脈血等の老廃物を心臓に押し流してくれます。ですからお風呂の中に入っていると3~6cmウエストが細くなっています。

一つデメリットを云えば静脈血が心臓に戻るので心臓とその戻った血液に酸素を供給する為に呼吸が促進されて肺に負担が掛かる事です。

2.精神的リラックス

これは、自律神経(内臓、血管等、自分の意思でコントロールできない神経で主な働きとして体内の環境を整える)をリラックスさせます。

自律神経には、交感神経(起きている時の神経で緊張した時も優位になる)と副交感神経(寝ているときやリラックスしている時の神経)があります。これは、湯船に入る温度と関係してきます。

42℃以上だと交感神経(起きている時の神経で緊張した時も優位になる)が活発になり、新陳代謝が促進され、体が活動的になる。疲労物質の乳酸を減らして疲れを取る。
39℃以下だと副交感神経(寝ているときやリラックスしている時の神経)が活発になり、眠りを誘い血液の循環が良くなる。落ち着く。体の芯から温まり、肌にも良い。

ですから、

受験勉強では朝風呂や熱い温度の湯船、夜リラックスして熟睡するためにはぬるめの湯船が効果的なわけです。

湯船に浸かるというのは、その温度によって効果が変わってきます。

幾つか書き出してみます。

熱い風呂(42℃以上)

ぬるい風呂(38~40℃)
早くなる 心臓 心拍遅くなる
減少 胃分泌液 増加
鈍る 腸運動 活発になる
収縮し血圧上昇 血管 拡大し血圧下降
縮む 筋肉 弛緩
興奮 脳の働き 鎮静
荒肌 皮膚 美肌

このように、湯船の温度で体に現れる変化も様々です。

入浴手順として

1.かけ湯をする

かけ湯には、体の表面の汚れを軽く落とす効果とお湯に浸かる前に心臓にこれから入る温度を知らせ、自律神経に負荷をかけないようにする効果があります。ですから、かけ湯は、心臓から遠い手足からするようにして、いきなり胴体にかけないようにすることをお勧めします。

2.湯船に入る

体を温めると、肌の角質層が柔らかくなり、角質や汚れが落ちやすいです。

3.体を洗う。

5分ほど入ったら、出て体を洗う。

4.湯船に浸かる。

体を洗い終わったら、もう一度湯船に浸かり、体を温めます。今度は長めで42℃以上なら10分、40℃以下なら20分浸かります。

5.最後に流し湯をする

これが一番重要で、入った温度より低い温度のお湯(又は水)で流し湯をします。これは、温かくなって開いた毛穴を引き締め、放熱を防ぐ為と汗で出た老廃物を流すことにあります。

このように良いお風呂の入り方をして次の日に疲れを残さないようにして下さい。

 

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