コレステロール値が高い?大丈夫?知っておくべき5つのポイント

動脈硬化

「コレステロール値が高いだけで後は異常が無いといわれました」というのをよく聞きます。

コレステロールとは何か?

私たちの体が正常に機能するために必要な脂質の一種です。

細胞の構造を形成し、ホルモンやビタミンDの生成に関与し、食物から吸収した脂肪を消化するために必要な胆汁酸を作り出す役割を果たします。

コレステロールは2つの主要な形態があります。

一つは、脂肪酸と結合したエステル型、もう一つは、脂肪酸と分離した遊離型です。

これら二つを合わせたものが総コレステロールと呼ばれます。

コレステロールの正常範囲とは何か?

健康な人の血液中の総コレステロールの平均値は、1㎗当たり190~220mgが一般的に正常範囲とされています。

この数値が高くなると、様々な健康問題が発生する可能性があります。

高コレステロールが体に及ぼす影響

1. 心血管疾患のリスク増加

高コレステロールは、動脈硬化(アテローム性動脈硬化症)の主要な原因の一つです。

動脈硬化は、血管壁にコレステロールが蓄積し、血管を狭め、血流を妨げることで心臓発作や脳卒中のリスクを増加させます。

2. 動脈硬化

高いコレステロールレベルは、動脈の内壁に脂肪やその他の物質が蓄積し、動脈が硬くなる動脈硬化の進行を促進します。

これにより、動脈が狭くなり、血流が制限される可能性があります。

3. 高血圧のリスク増加

高コレステロールは、動脈硬化に関連する高血圧のリスクを高めることがあります。

4. 脳卒中のリスク増加

動脈硬化によって、脳への血液供給が減少することで脳卒中のリスクが増加します。

5. 末梢動脈疾患

高コレステロールは、末梢動脈疾患と呼ばれる、脚などの末梢部位の血管に問題を引き起こす可能性があります。

6. その他の健康問題

高コレステロールは、肥満、糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症などのリスクも高めます。

コレステロールの分類

コレステロールは、その比重によって「善玉」と「悪玉」に分類されます。

1. 悪玉コレステロール(LDL)

比重の低いコレステロールは「悪玉」またはLDL(Low-Density Lipoprotein)と呼ばれます。これは、動脈の内壁に蓄積されて動脈硬化の危険因子となります。

2. 善玉コレステロール(HDL)

一方、比重の高いコレステロールは「善玉」またはHDL(High-Density Lipoprotein)と呼ばれます。

善玉コレステロールは、悪玉コレステロールが蓄積されるのを防ぐ働きをしています。

これが少なすぎると、心筋梗塞、脳梗塞、高脂血症(脂質異常症)のリスクが高くなります。

善玉コレステロールの適正値は、男性では1㎗当たり40~60mg、女性では50~70mgとされています。

コレステロール値を下げる方法

総コレステロール値が高い人は、牛肉、豚肉、卵などの動物性脂肪の取りすぎに気をつけ、適度に運動することが推奨されています。

1. 運動

コレステロール値を下げる運動として有酸素運動が挙げられます。

有酸素運動をすると、筋肉が酸素とグリコーゲン(糖質)を消費するので、コレステロール(脂質)を下げられます。

食事でグリコーゲン(糖質)が多いと予備燃料として脂質に変えて体に蓄えられます。これが、コレステロール増加に繋がってしまいます。

運動ができる人は、水泳、ジョギング、テニス、バドミントン、サッカーなどのスポーツを1回に2時間、週に2回を3ヶ月するとコレステロール値が減ってきます。

スポーツができない人は、ウォーキング、水中歩行、体操などを1回に1時間、週に3回を6ヶ月すると変化してきます。

共に運動はコレステロールがピークになる食事の3時間後が最適です。

このタイミングで運動をすると効果的です。

2. 食事と飲酒

食事で気をつけることは、バランスよく、量を控えることです。

よく「炭水化物を控える」などがありますが、筋肉を燃やすエネルギーとして炭水化物は必要なので控えると、特に女性は基礎代謝が低下しやすいです。

腸内環境を整えようとヨーグルトを多く摂取する女性がいますが、種類と量を気をつけないとコレステロール値を上げることになりかねません。

お酒を飲んでよく食べる人は、肝臓でコレステロールの合成が促進されます。

余分な食事のエネルギーは肝臓で中性脂肪に合成され、蓄積されます。

バターや卵などの動物性脂肪はコレステロールをダイレクトに摂取しているようなものなので控えるとよいです。

3. 食物繊維の摂取

野菜350g

(参照 カゴメ

食物繊維は、血管壁へのコレステロールの沈着を防ぎます。一日350gが目安になります。

これらのことを総合すると和食を三食控えめに摂るということが、コレステロール低下に繋がるので気になる方は頑張ってみてください。

コレステロールと健康

コレステロールは、しばしば健康問題の原因とされますが、実際には体にとって重要な役割を果たしています。

適切な量が体内に存在することで、私たちの体は正常に機能します。

しかし、過剰なコレステロールは健康問題を引き起こす可能性があります。

健康的なライフスタイルを維持し、適度な運動を行い、バランスの良い食事を摂ることで、コレステロール値を適切な範囲に保つことができます。

特に、飽和脂肪やトランス脂肪の摂取を控え、食物繊維やオメガ-3脂肪酸を多く含む食品を摂取することが推奨されます。

また、定期的な健康診断を受けて、コレステロール値をチェックすることも重要です。

健康的なライフスタイルを維持し、バランスの良い食事を心がけることで、健康的なコレステロール値を維持しましょう。

 

 

 

 

 

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