「疲れ」がいつまでも取れない人の原因と対処
目次
患者さんが「疲れるって手術では取れないよね。疲れるってどういう事?」
体の疲労は、主に
エネルギー不足
反射、循環不足
この2点が大きな物になってきます。
エネルギー不足
食事、栄養不足でこれは、運動選手や25歳までの若者に多く、食事により改善されます。これを体の疲労がエネルギー(食事)不足と勘違いして、食べ過ぎてしまうと太ってしまいます。
この場合は、食べる量を直ちに改善した方が良いでしょう。太るばかりで元気になりません。
ですから、人間の疲労の大きな原因は反射(反応、応答)、循環不足になってくるのです。
体の疲労の原因の反射(反応、応答)、循環不足
生物を構成している有機化合物(炭水化物やたんぱく質、脂肪、糖質など)は、酸素と反応して燃焼し、活動するエネルギーへと変わります。
ですから、健康の為に食事の特集をされたり呼吸の特集がされたりするのです。
食事や呼吸でエネルギーが有効に変換されることも大事なのですが、効率的に作られるだけでは駄目なのです。
現代において、体の疲労回復に一番必要なのは循環、反射(反応、応答)の回復になると思います。
循環は、人間は、血液に酸素と栄養を乗せて全身の筋肉や内臓を動かしています。ですから、循環が低下すれば、どんなに高栄養を摂ろうとも身体には回らず疲労は回復しません。
反射(反応、応答)は、筋肉、腱反射や内臓反射が正常でないと、筋肉の緊張や弛緩が上手に行かず、血管の収縮が低下して血行不良になったり、消化、吸収がうまくいかずに栄養が回らなかったりします。
これらを自分で改善するには、運動により筋肉と心臓を動かし循環を向上させる事になります。
体の疲労回復に必要な循環、反射の回復には、
カイロプラクティック、マッサージ、鍼灸が有効になります。
これらが疲労回復に何故有効化というと、自分では触れられない
脊髄を治療で触るからです。
ここには、脊髄神経という四肢、体幹を支配している神経部分に触れられるという事や
交感神経、副交感神経が背骨の脇を通っているのでこれらを緩めたりする事を直接出来るからです。
この交感神経、副交感神経(自律神経)が内臓を活動させたり、抑制させたりするので
内臓の代謝にも良いわけです。
病院と違うところは、薬を出せない、手術を出来ないというところで、薬は即効性が高く症状は緩和するけれども、そのうち同じ薬が効きにくくなる事があったり、
手術に関しては、開腹手術は10回する事が出来ない(癒着や体力の関係)ので、
出来るだけカイロプラクティック、鍼灸、マッサージなどを利用されると体の疲労、体調を回復させる為には最善の選択になると思います。
自分で回復させる方法としては、良い運動、良い食事、良い睡眠この3点になります。
良い運動としては歩く事です。
歩き方としては、ゆっくりとできれば片足に9秒、体重が乗ってから体重移動するやり方です。仕組みとして、片足重心になると股関節に体重がかかります。そうすと骨盤が後方下方に回転してきます。骨盤には、広背筋、一緒に回転してくる仙骨には最長筋、腸肋筋などが付いています。
これらが引っ張られる事により、停止部分の後頭部を引っ張ってきます。その後頭骨にホルモンを産生する視床下部、脳下垂体が乗っかっています。そこが歩く事により刺激されるわけです。そのことにより脳に刺激を入れていきます。
ゆっくり9秒かけてというのは、早く歩いてしまうと後頭部に力が伝わる前に体重移動してしまうのでゆっくりと歩いて欲しいわけです。
足が悪いという人や運動する時間の無い人は代換として、その場で片足で9秒、反対の足で立って
9秒でも良いです。
もう一つ寝たきりの人への運動の代替方法として、呼吸法があります。
これは、息を吸って3秒、吐いて9秒です。
この仕組みとしては、人間も呼吸をする時に魚のエラの様に後頭骨や側頭骨、前頭骨と動いています。これをする事により脳を刺激したい訳です。
そして脳を刺激することにより自律神経への正常化をはかり良い睡眠への足がかりにしたいのです。
良い食事の摂取として
なるべくジャンクフードよインスタント食品は避け、無農薬、無添加の物を調理して頂くということが必要だと思います。
これは、添加物、防腐剤にある環境ホルモンが人の中にあるホルモンと似ている為、取り込まれる体の中で様に作用し、本物のホルモンの働きを邪魔をして体の成長や生殖、疲労回復に関する働きまでも阻害してしまいます。
そして三食を時間をきちんと食べる。
例えば、朝ごはんは7時、昼ごはんは12時、夜御飯は8時というように規則正しく食事を頂く。
これは、一食抜く事が習慣になってしまうとその分の消化する為の胃酸や消化酵素、胃や腸の蠕動運動、全身に巡る栄養素の低下などにより、女性ホルモンや男性ホルモンが正常に出なくなってしまうからです。特に男性ホルモンは、筋肉を作ったり靭帯を強化するのに必要なんです。筋肉がなければ疲労物質の乳酸を代謝することができず疲れが残ってしまいます。何より代謝が落ちれば太ります。
最後は、よく噛んで腹8分目に食べる。これは、よく噛む事により側頭筋を通じて、こめかみに緊張を和らげ視床下部や脳下垂体の働きを活性化させ、脳の緊張を和らげる事が目的です。
腹8分目というのは、食事を取って、胃が消化するまでには約2~5時間はかかります。
消化をするのには脳からの指令によって内分泌液を出しているので、食事が終わっても、約5時間は胃で消化させるために脳が指令を出し続けています。
ここで、一番重要になってくるのが、夕ご飯です。例えば、夜11時に夕ご飯を食べると5時間は消化にかかるので、夜中4時に脳が胃の消化に対しての指令を終えるので脳の睡眠としては不足するわけです。ですから睡眠が不足してくると体内時間やホルモンバランスが狂ってきてしまいます。
理想を云えば6時頃には夜御飯は取って欲しいのです。そうすれば、11時には脳が胃の消化に対しての指令を終えるので脳の睡眠としては理想的な時間が取れます。
全世界(アジア、欧米諸国、アフリカ、中東諸国など)でディナーは6~7時と別に取り決めたわけでもないのに統一されているのは、人類が体感として理解しているからでしょう。
ただ6~7時に食事を取ることは、現代社会のなかでは困難です。どうしても夜遅くに食事をすることになる場合は、消化によいものを8文目にいただくと脳疲労を残さず体内時間やホルモンバランスを崩さず生活できると思います。
良い睡眠
よい睡眠の取り方として、
温度は20~23℃、湿度は50%
これが睡眠を取る環境にはベストになります。温度は、呼吸する際に暑すぎると苦しくて眠れません。夏砂浜で熟睡は出来なかったり、サウナでは眠れない。といえばわかっていただけるかと思います。
湿度は、乾燥しすぎると鼻や喉を刺激する物質が空気中に舞って、咳や鼻が痛くなったりします。逆に湿度が高すぎても体がだるくなってしまいます。
深い眠りと浅い眠りのサイクルは90分なので3時間ワンセットで睡眠を取っていただきたいので、3時間、6時間、9時間、この3つで選択して頂くのが良いかと思います。
ただ例えば6時間睡眠を取るとしても、すぐには眠れないと思うので、『消灯して6時間半』位が
ベストだと思います。「電気をつけていないと眠れません」と云う人もいらっしゃいますが、光は目をつぶっていても瞼を通って入ってくるので良い睡眠は取れません。
夜の仕事で昼間眠る方は、遮光カーテンと出来れば耳栓をして寝られると良いでしょう。(昼は活動している音が結構耳に入るので)
睡眠のゴールデンタイムはPM11:00~AM3:00です。この時間に、ホルモンの分泌や神経細胞の修復が行われるので、ここで睡眠を取られる事をお勧めします。
多田治療院
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