季節の変化で「だるい」鍼・マッサージ・カイロが効く科学的理由

寒い

暖かい→涼しくなると調子が悪くなる理由と、治療が効くワケ

季節が暑いから涼しいと変わると「あれ、今日はなんかだるい…」ってなることありませんか?

今日はその原因を、説明します。

暖かい日から急に涼しくなると、体は「温度・気圧・湿度」の変化に対応するためにフル稼働する。

筋肉が縮んで血の巡りが悪くなり、免疫が弱り、古傷や関節が「文句」を言い出す。

鍼灸・マッサージ・カイロは、その文句を和らげて、体の調整スイッチを押してくれる役割があります。

変化が起きる5つの理由(図でイメージ)

要因 体にどう影響するか 出やすい症状
気温低下(寒さ) 筋肉がぎゅっと縮む。血液が中心に戻る。 関節のこわばり、肩こり、腰痛
気圧の変動 関節周りのカプセルが微妙に膨らむ 古傷や関節痛の増悪、頭痛
体温維持でのエネルギー消耗 代謝を上げる必要があり疲れやすい 倦怠感、疲労感、免疫低下
姿勢の変化 寒さで猫背になりやすい 背中・腰の痛み、ぎっくり腰リスク
乾いた冷たい空気 粘膜が乾きやすくウイルス侵入が楽に 風邪、鼻づまり、副鼻腔炎

イメージ:体は暖房の効いた家から外に出るとき、いちいち「ブレーカーを切り替え」ているみたいなもの。
うっかり切り替えに失敗すると、電気(体力)が落ちます。

なぜ気圧で古傷が痛むの?簡単な説明

苦しい

低気圧が近づくと大気の圧力が下がります。

すると体内の関節カプセルや炎症のある組織が、外圧との差でパンパンに膨らんで神経を刺激することがあります。

だから「雨の日に膝が痛い」とか「台風の前に頭痛がする」って人がいるのです。

鍼灸・マッサージ・カイロはどういう効果があるの?

施術 主な働き 寒冷期に期待できる効果
鍼灸 神経を刺激して鎮痛物質(エンドルフィン等)を出す。気の流れを整える(東洋医学) 疲労感回復、痛みの軽減、睡眠改善
マッサージ 筋肉をほぐし血流とリンパ流を促す 筋肉のこわばり緩和、血行改善、疲労回復
カイロプラクティック 関節の動きを良くする。神経の通りを整える 関節可動域向上、姿勢改善、神経機能サポート

具体的な効果メカニズム

  • 鍼:中枢神経を刺激してエンドルフィンやセロトニンの放出を促し、痛みを和らげる。局所の血流も改善する。
  • マッサージ:筋膜や筋肉の緊張を直接ほぐして静脈・リンパの流れを促進。循環が良くなると修復物質が届きやすくなる。
  • カイロ:関節、筋肉の動きを回復し、神経の圧迫を減らすことで、筋肉の過緊張を軽減する。

当院がすすめる“季節の変わり目ケア”3ステップ

  1. まずは「温度管理」:室内は20〜25℃、湿度50〜60%が理想。夏に冷房でガチガチになった人は、秋に急に冷やさないこと。
  2. 週1回のメンテナンス:鍼やマッサージ、カイロで筋肉と自律神経を整える。冬場は血流改善がポイント。
  3. 簡単セルフケア:朝の大きな深呼吸×3回+軽い下半身の運動(スクワット10回)で血行アップ。

当院で長年見てきた感覚ですが、夏に冷房が苦手な人の方が季節の変わり目に症状が出ています。

例:よくある患者さんケース

  • Aさん(70代女性):「秋になると膝が痛む」→ 冬の始まりに鍼+マッサージで血流アップ、そのシーズンは痛みが軽く過ごせた。
  • Bさん(40代男性):「暖房室→外出で鼻づまりと倦怠感」→カイロと顔マッサージで粘膜の回復を助けたら、症状が早く治まった。

今日からできる簡単セルフケア

  1. 足踏み1分(その場で軽くジョギングの真似)
  2. 肩回し30秒(前後ゆっくり)
  3. 深呼吸5回(鼻吸ってゆっくり口から吐く)

これだけで血流が動き出して、寒さで固まった筋肉のほぐれが始まります。

よくある質問(FAQ)

Q1:気温差だけでそんなに体調崩すの?

A1:はい。特に高齢者や体力が落ちている人は影響を受けやすい。代謝や循環が弱いと適応しにくいです。

Q2:鍼って本当に痛くないの?

A2:髪の毛位の細い鍼を使いますし、多くの人はチクッとする程度かほとんど感じません。

Q3:マッサージはどのくらいの頻度が良い?

A3:個人差はあるけど、季節の変わり目は週1回〜2週に1回くらいで血流と緊張を整えるのが効果的なことが多いです。

Q4:室内温度は本当にそんなに大事?

A4:大事。温度差が激しいと自律神経が乱れて、体が適応できずに疲労が蓄積しやすいです。(例:ハワイとか常夏だと調子が良い)

参考

  • Mayo Clinic — Cold weather and health:
  • NHS (UK) — Seasonal health advice:
  • 国立保健研究所や厚生労働省の一般的健康情報(日本):

最後に

季節の変わり目に体調を崩すのは、体が一生懸命「設定を切り替えようとしている」サイン。

無理に頑張らせるんじゃなくて、ちょっと手伝ってあげるだけで全然違います。

服でいうと、防寒の“レイヤー”をうまく重ねる感じ。

鍼やマッサージ、カイロは、その重ね着を整えてくれるお手伝いになります。

もし今年の秋に「なんか調子悪いぞ」と思ったら、早めに対策を取りましょう。

 

多田治療院
住所:東京都中央区新富1-6-1 1F
予約電話:03-3553-8585
営業時間:(月-金)9:00-20:00(木)予約のみで午後休診・(土)17:00まで
日曜日・祝日はお休みです。

治療費用

最寄り駅:日比谷線 八丁堀駅より徒歩3分。

有楽町線 新富町駅より徒歩3分。

京橋駅、宝町からもアクセス可能
※わからない場合はお電話下さい。ご案内させて頂きます。

Follow me!