7時間睡眠でも疲れが取れない?寝る前の食事があなたの快眠を奪う真実

 

【睡眠の質と食事】7時間寝ても疲れが取れない理由とは?

「睡眠時間を確保しているのに、翌朝疲れが残っている…」そんな悩みを抱える人は少なくありません。
ある患者さんも「7時間寝ても翌日の疲れが取れない」と相談されました。

原因を探るために生活習慣を伺ったところ、一つの問題点が見つかりました。

それは「毎日、寝る2時間前に食事をしていたこと」です。

では、なぜ寝る前の食事が睡眠の質に影響するのでしょうか?その理由と改善策を詳しく解説します。


1. 食事と消化の流れ

食べた物は、胃→小腸→大腸へと移動しながら、消化と吸収を繰り返します。

各消化器官での分解・吸収には、以下の時間がかかります。

消化器官 消化・吸収にかかる時間
約3~6時間
小腸 約4~5時間
大腸 約9~16時間

特に胃での消化には脳の働きや血液の流れが関係しています。

食後に眠くなるのは、脳のエネルギーが消化に集中するためです。

つまり、夜寝る直前に食事をすると、約5時間は消化のために脳と血液が胃に使われ、睡眠の「修復・再生」作業が妨げられてしまうのです。

実質的な睡眠時間は短くなり、体の疲れが取れにくくなってしまいます。


2. 朝食の影響と悪循環

この患者さんは、朝食としてコーヒー、バナナ、ヨーグルトを食べていました。

軽めの朝食は一見問題なさそうですが、前日の夕食の時間が遅いことが影響していました。

なぜ朝食が少なくなるのか?

夜遅くに食事をすると、寝ている間にエネルギーが消費されないため、朝になっても「お腹が空いていない」と感じやすくなります。

その結果、軽めの朝食で済ませる習慣になってしまい、日中のエネルギー不足につながるのです。

こうした生活の悪循環が、日々の疲労回復を妨げている可能性があります。


3. 疲労回復のための食習慣改善

では、どうすれば寝ても疲れが取れる質の良い睡眠を手に入れられるのでしょうか?

以下のポイントを試してみましょう。

① 夕食の時間を早める

週に2回(月曜・火曜など連続で)夕食を早めに取る

  • 0時に寝る人 → 19時までに食事を終える
  • 22時に寝る人 → 18時までに食事を終える

② 消化の良い食事を選ぶ

  • よく噛んで食べる
  • 油の少ないたんぱく質(鶏肉・魚)や野菜を中心に
  • 炭水化物なら雑炊・うどんなど消化しやすいものを

寝る前に脂っこい食事を避けることで、胃の負担を減らし、睡眠中の回復力が高まります。


4. 高齢者が朝早く起きられる理由

退職後の人や高齢者が朝早く目覚めるのは、夕食の時間が早く、消化にやさしい食べ物を選ぶ傾向があるからと言われています。

例えば、18時~19時に夕食を取り、油の少ない食事を選ぶことで、睡眠中の消化活動が終わり、朝スッキリ目覚めることができるのです。


5. まとめ

睡眠の質を上げ、翌朝スッキリ目覚めるためのポイント

✅ 寝る前の食事は避け、夕食を19時までに済ませる(週に2回試してみる)
✅ 消化の良い食べ物を選び、よく噛んで食べる
✅ 朝食をしっかり食べて日中のエネルギー不足を防ぐ
✅ 油っこい食事を避け、胃の負担を減らす

睡眠は「時間」だけでなく「質」が大切! 食習慣を見直して、疲れにくい体づくりを始めてみませんか?


この説明を通して、睡眠と食事の関係、そして改善策が少しでも伝われば嬉しいです。さらに気になる点があれば、お気軽にご相談ください!

 

 

多田治療院
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