60代男性の右腕のしびれが改善!当院の独自治療法とは
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はじめに
60代の男性患者さんが、以前と同じ右腕のしびれを訴えて当院に来院されました。
過去にも同じ症状で来院され、当時は6年間続いていたしびれが当院での5回の治療で完全に消失したとのことです。
しかし、調子が良くなると来院されなくなるため、その後どのような経過をたどったのかは不明でした。
今回は、再びしびれが出現したとのことです。
しびれの原因と治療方針
原因
しびれの原因は多岐にわたります。
脳疾患やリンパ系の癌など、重篤な病気が隠れている場合もあるため、まずは病院での精密検査が不可欠です。
しかし、多くの場合、しびれは筋肉や骨のバランスの崩れによって引き起こされます。
当院の治療方針
当院では、手術は最終手段と考えています。
特に、筋力の低下や痩せが顕著でない限り、保存療法を優先します。
今回の患者さんも、1ヶ月間整形外科で温熱療法、電気療法、牽引、投薬を受けたものの、
改善が見られなかったため、当院に再来院されました。
治療の具体的なアプローチ
1. 首の治療
まずは、首の治療から始めます。手のしびれる部位によって、反応している首の骨が異なるため、
患者さんの症状に応じて適切な頚椎や胸椎を治療します。
しびれの部位と対応する骨
しびれの部位 | 対応する神経の出ている場所 |
---|---|
親指外側 | 頚椎6番 |
小指側 | 胸椎1番 |
2. 筋肉の緊張緩和
骨のズレだけでなく、周囲の筋肉の緊張もしびれの原因となります。
特に以下の筋肉に着目しました。
治療対象の筋肉
頚板状筋
首の4~7番目と背中の1~5番目の骨から始まり、乳様突起と首の1・2番目の骨に付着。
胸鎖乳突筋
胸骨、鎖骨、乳様突起に付着。側頚部最大の筋肉で、筋力バランスが悪いと神経孔が圧迫される。
斜角筋
首の前側に付着。鎖骨下動脈や腕神経叢が通る重要な部分。
僧帽筋
首の1番上の骨から背中の7番目の骨、肩甲骨、鎖骨に付着。肩甲骨の動きをサポート。
3. 腰のストレスポイントの治療
首以外のストレスポイントも重要です。
特に腰の3番目の骨は、重心のバランスを取る役割を担っており、
ここにストレスがかかると、首や背中のバランスが崩れ、しびれを誘発します。
4. 体力と反射の向上
最後に、体力と反射の向上を図ります。
体力が低下すると血流が悪化し、疲労が蓄積されやすくなります。
また、神経の伝達が改善されることで、休息を取るべきタイミングを体が認識しやすくなります。
治療結果と今後の展望
今回の患者さんは、3回の治療でほぼしびれが気にならなくなったとのことです。
しかし、長年にわたる負荷がかかっていたため、完全な回復には時間がかかることを説明しました。
また、疲労が蓄積されると再びしびれが出る可能性があるため、定期的なメンテナンスが重要です。
まとめ
しびれの治療は、単に骨や筋肉の調整だけでなく、全身のバランスと体力の向上が不可欠です。
患者さんの努力(良い睡眠、良い食事、良い運動)も、早期回復の鍵となります。
当院では、これらのポイントをしっかりと伝え、患者さんと共に改善への道を歩んでいきます。
このように、当院では多角的なアプローチでしびれの改善を図っています。
患者さん一人ひとりの症状に合わせた治療計画を立て、根本的な改善を目指します。
多田治療院
住所:東京都中央区新富1-6-1 1F
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営業時間:(月-金)9:00-20:00(木)午後休診・(土)17:00まで
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