五十肩を自宅で克服!痛みを和らげるマッサージと運動療法
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肩関節周囲炎は肩関節に炎症が起こることで痛みが生じたり、可動域が制限されたりする症状のことです。
肩周囲の皮膚、筋肉、靭帯への血流が減少して肩関節が固まっていきます。
このため、痛みのために肩が動かせなくなると、肩周囲の血流がさらに減少し、肩関節がさらに固まるという悪循環が生じ、治癒に時間がかかると考えられます。
以上の理由から、肩関節周囲炎の治癒には時間がかかるとされています。
しかし、適切な治療とリハビリテーションを行うことで、症状の改善を早めることが可能です。
肩関節周囲炎(五十肩)の治癒期間は個々の状況によりますが、一般的には半年から2年程度とされています。
特に、糖尿病のある方や他の疾患がある方は治癒が遅く、最長で2年程度かかると言われています。
五十肩の進行は大きく3つの期間に分けられます:
- 炎症期(初期):発症から約3週間。肩の痛みが顕著に表れます。
- 拘縮期(中期):発症後の約4週から3ヶ月。痛みが引き始め、肩の動きが制限されます。
- 回復期(後期):発症から約4ヶ月以降。痛みがほとんどなくなり、肩の動きが徐々に改善します。
これらの期間は個々の状況により異なるため、具体的な治療計画や予後については医師に相談することをおすすめします。
肩関節周囲炎の対症療法は時期により異なります。
初期(急性期)
- 痛みが強い場合は、肩に負担をかけないように安静にします。
- 痛みを抑えるために、内服薬、湿布(冷やさないタイプのもの)、抗炎症作用を持つステロイド剤や局所麻酔剤、ヒアルロン酸製剤などを関節内に注射することもあります。
- 安静、ポジショニング、リラクセーション、物理療法、日常生活指導を行います。
中期(拘縮期)
- 痛みが軽減し、肩の可動域制限が主症状となる時期です。
- 愛護的な関節可動域訓練、軽負荷での筋力増強訓練を行います。
後期(回復期)
- 運動制限や痛みが改善傾向にあります。
- 積極的な関節可動域訓練、筋力増強訓練、日常生活動作訓練を行います。
これらの対症療法は一般的なものであり、個々の症状や体調により異なる場合があります。
肩関節周囲炎(五十肩)の症状を改善するためには、適切なマッサージと運動療法が有効です。
マッサージ
三角筋マッサージ:
肩を覆う筋肉で、腕や肩を動かす役割があります。筋をほぐすことで、五十肩の予防や肩こりの解消、柔軟性の向上などが期待できます。
二頭筋マッサージ
肩甲骨から前腕にかけてついている筋肉で、肘を曲げることが主な働きです。二頭筋マッサージは腕の疲労感や姿勢の改善に効果的です。
小胸筋マッサージ
肩甲骨と肋骨をつなぐ筋をマッサージすると、固まった肩甲骨がほぐれて動かしやすくなり、肩の痛みも緩和されます。
ローテーターカフマッサージ
ローテーターカフは肩のインナーマッスルと呼ばれており、肩関節を安定させる働きがあります。
運動療法
振り子運動
足を肩幅程度に開き、肩の力を抜き、痛い方の腕を前に垂らしながら、身体を前後に揺らし、腕を振り子のように動かします。
挙上運動
仰向けに寝て、症状がない方の手で症状があるほうの腕を頭上まで持ち上げながらゆっくりと伸ばしていきます。
外旋運動
この運動は、肘を直角にした姿勢のまま立ち、体全体を反対側の手の方向にぐるりと回転させます。
背中洗い運動
症状があるほうの手を下側に、ないほうの手を上側にして、背中側でタオルを持ちます。
そして、症状があるほうの手(この図では右)がなるべく背中の上側に来るまで、健康なほうの手で引き上げてあげます。
肩さわり運動
健康なほうの手で症状があるほうの肘を持ち、腕が地面と水平になるように胸の位置まで持ち上げます。
そして、症状があるほうの手が反対側の肩を触れるくらいまで、健康なほうの手で症状があるほうの腕全体を引き寄せてあげます。
これらのマッサージや運動療法は、痛みがある場合は医師の指導のもと、無理のない範囲で行うことが重要です。
多田治療院で鍼灸マッサージ、整体を受けながら、これらを行うと改善が早くなるので、是非お越しになって下さい。
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