オスグッド・シュラッター病(膝の痛み)
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少年サッカーの指導者の方から、スポーツ少年に多く出現する、オスグッド・シュラッター氏病
について聞かれたので、この治療やセルフケアを書いていきたいと思います。
10~15歳の男子に多く出現する症状で痛む場所は
膝のお皿の下
大腿四頭筋の付着部の脛骨粗面に痛みが出ます。
運動時に痛みが強く出現し、休養を取ると消失してきます(休養を取った安静時に出現するケースもあります。私がそうでした。)
では、当院ではどの様に治療していくのか?
一般的なオスグッド・シュラッター病の治療は
大腿四頭筋の緊張を緩めるという事になります。
これは、大腿四頭筋の最後にくっ付いているのが
オスグッド・シュラッター病の時に痛む部位だからです。
この筋肉の使いすぎにより、痛みが発症するので休息も有効な手段となるのですが、当院では、別のアプローチもしていきます。
当院でも大腿四頭筋は緩めていきますが、くっ付いているのが、
脛骨なので、ここにある関節の足首を治療します。
そして、この足首に問題のある人は
歯の食いしばりが強いので、その治療もします。食いしばりが強いと首に300kgの力が掛かり首痛や頭痛が出るので、その治療をします。
そして身体全体の緊張が強くなってしまい、大腿四頭筋の緊張が抜けなくなって、オスグッド・シュラッター病が中々治らなくなります。
そのほかにも当院では治療しますが割愛します。
では、セルフケアとしてはどうするのか?
昔は、オスグッド・シュラッターは
「成長痛」といわれましたが正確にはそうではありません。成長痛なら全員オスグッド・シュラッターにならなければいけません。
本当の原因は、
「成長時における骨と筋肉のアンバランス」
によって起こります。成長するにあたってまだ骨が柔らかいのにオーバーユースや疲労により筋肉が骨に影響するくらい緊張、過牽引により痛みが発症します。
ですから、一般的にそれを緩める為にマッサージ、ストレッチ、2~3ヶ月の休養が有効な手段になってくるのです。
では、その筋肉の過緊張を軽減させる為に出来るセルフケアは
睡眠
食事
呼吸
この3点を気を付ける事は自宅でもできます。
では、その説明として
睡眠
睡眠が不足すると姿勢が真っ直ぐキープ出来なくて、姿勢が悪くなってきます。姿勢が悪くなると余計な筋力を使う事になり、体の緊張が強くなってしまいます。そして、反射神経や自律神経の能力が低下して体の力を抜く事が出来なくなってしまいます。
ですから、オスグッドの症状のあるお子さんは
小学生なら21時
中学生なら22時
には、最低でも入眠して頂きたいです。眠る環境も重要です。この時期子供が寝ていて汗ばんでいるようならエアコンや扇風機で温度調整をしてください。
寝ていて汗をかいている状況は、心臓や温度調節をする為に自律神経が活動的になっているので、睡眠時間の60%程度しか取れていないと思ってください。
オスグッド・シュラッター病を治す為に気を付ける事
食事
これは、食事の量に気を付けるという事です。
どうしても、運動をする人や成長期の子供は、筋肉を増やす為や早期疲労回復を願う為に食事の量が多くなってしまいます。
お腹が一杯になると人は姿勢を良くしていられなくなり
猫背になります。
ご自身の体や家族で試してみると良いのが
真っ直ぐ立った状態で太ももの前側を触ります。
次に自主的に骨盤を
後傾させて猫背の状態を作り出します。
そうすると太ももの前側の筋肉
大腿四頭筋が緊張してきます。
これが継続して緊張するとオスグッド・シュラッター病になるのです。
ですから、食事は腹八分目で運動する前は消化の良い物に変えるとよいでしょう。
呼吸
日本語では「息が詰まる」とか「息を呑む」など呼吸を止めることが緊張するということに繋がる言葉があります。
それが、そのまま筋肉の緊張に繋がります。
スポーツでは、全力疾走の限界がオリンピックに出場する人でも40秒ちょっとで筋肉に酸素を送る事が間に合わなくなり
パフォーマンスが落ちるのと筋肉の緊張が限界に来てしまいます。
陸上競技だと400m走にあたります。
話を戻して全力でプレーして約40秒で筋肉の酸素供給が滞り緊張してしまうので、まずはオスグッド・シュラッターがある人は、
筋肉の過度の緊張を作らない為に、もし運動するならば約10秒(無酸素系エネルギー計算だと7.8秒)行い、
30分ストレッチするというのが良いかと思います。
10秒を超えて運動をすると疲労物質の乳酸が生成されてきます。この乳酸が溜まると筋肉の緊張が起き引き攣れてきます。
この乳酸が溜まった物が半分に減るのが20~30分掛かってしまうので、オスグッド・シュラッターのある人は継続した運動は避けたほうが良いです。
そして、この乳酸を解消させるためには軽い有酸素運動が良いのですが、オスグッドのある人は、泳ぐ事が膝への負担が掛かりにくい為よいと思います。
泳げない人は、
毎日湯船に5~10分は浸かると良いです。
又、話がそれたので戻して、呼吸の仕方。
体に力が入り過ぎない呼吸の仕方として
2回鼻で吸って
2回口で吐くです。
吸う量と吐く量(リズム)としては、
スッスッ(鼻で吸う)
ハッハー(口で吐く)
擬音では解り難いですが、息を吐く方を5割り増しで行ってみてください。
スポーツをする上で鼻呼吸のメリットとしては、
1.鼻毛が空気の流通を遅くし、肺に入る空気が適度に温まる為、体力の消費を低下できる。
2.鼻の穴が開いていると脳細胞の活性化して運動神経が向上する。
3.鼻呼吸をすると空気流入率は、口呼吸の50%になります。しかし流入量が低下する代わりに、酸素の摂取量が10~20%増加する。
という効果があります。
オスグッド・シュラッター病は、カイロプラクティック、鍼灸、マッサージに来院されて、今回提案した方法を行うことが早く回復する方法ですので行動してみてください。
多田治療院
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