慢性痛の解決策。筋肉の防御と痛みのサイクルを理解する
目次
筋肉の防御と痛みのサイクルについて
筋肉の防御は、体が痛みに反応する方法の一つです。
これは、怪我をしたときに始まる「痛みのサイクル」と呼ばれる連鎖反応の一部です。
このサイクルは以下のように進行します。
- 痛み: まず、怪我が起こると、体は痛みを感じます。これがサイクルの始まりです。
- 筋肉の防御: 痛みを感じると、体は怪我を守るために周囲の筋肉を硬くします。これが「筋肉の防御」です。
- 可動性の制限: 筋肉が硬くなると、関節の動きが制限されます。これは一時的な防御策ですが、長期化すると問題を引き起こします。
- 筋肉の衰弱と萎縮: 長期間筋肉が硬い状態が続くと、筋肉が弱くなり、小さくなる可能性があります。
- 機能の低下: 筋肉が弱くなると、体の機能が低下します。これは、怪我によって始まり、サイクル全体を通して続きます。
- 感情的および精神的ストレス: 痛みや機能の低下が続くと、感情的なストレスが生じる可能性があります。これが痛みのサイクルをさらに悪化させる可能性があります。
このサイクルを止めるためには、痛みの原因を軽減することが重要です。
医療業界では、有名な「ゲートコントロール理論」というのがあります。
1965 年に神経生物学者と心理学者によって定式化されました。
彼らは、脊髄神経が痛みを通過させて脳に到達させるためのゲートとして機能する、あるいはゲートを閉じて痛みのメッセージがまったく伝わらないようにする、
ということを研究しました。
「ゲートコントロール理論」は、痛みをどう感じるかを説明するための考え方です。
これを理解するために、痛みを伝える道を「ゲート」と考えます。
ゲートが開いているときは、痛みが脳に届きます。
これは、長時間痛みを感じ続ける慢性痛の人が経験することです。
彼らの「ゲート」は、閉じるべきときでも開いたままになっています。
ゲートが閉じているときは、痛みが脳に届きません。
例えば、足を蹴られたときと頭を打ったとき、どちらの痛みを先に感じますか?
それは脳が一度に一つの痛みしか処理できないからです。
リラクゼーション訓練や薬を使うことで、この「ゲート」を閉じることができます。
では、何がこの「ゲート」を開けたり閉じたりするのでしょうか?
感情:落ち着いているときやリラックスしているときは、痛みをあまり感じません。しかし、不安やストレスを感じているときは、痛みを強く感じることがあります。
脳の状態:脳が正常に働いていないと、痛みを正しく感じることができません。例えば、統合失調症の人は、他の人が感じる痛みを感じないことがあります。
強い刺激:頭を打ったときに手でさすったりすると、痛みが少し和らぎます。これは、新しい刺激が脳に入ると、元の痛みが薄れるからです。
薬物:痛み止めの薬を飲むと、痛みを感じにくくなります。しかし、薬を飲みすぎると、逆に痛みを強く感じるようになることがあります。
慢性的な痛み:長期間痛みを感じていると、普通なら痛くないはずのことでも痛みを感じるようになります。
これは、体の「ゲート」が開きっぱなしになっているからです。
これらのことを理解することで、急な痛みを改善することができます。
そして、その後になぜ痛みが起こってしまったかの原因を見つけて改善し、再び痛みが出現しない様にします。
その原因は、私が過去に書いたブログも書いています。ご自分の症状に合わせてサイト内検索してみて下さい。
鍼灸マッサージやカイロプラクティック調整、運動療法などが有効です。
これらの治療法は、痛みのサイクルを中断し、筋肉の防御を解除するのに役立ちます。
是非お越しになって下さい。
多田治療院
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