「睡眠時間を取っても眠い」の意外な原因。あなたに当てはまるのは?

寝不足

「睡眠時間を取っても眠い」という症状の方が来院されました。

 

この方は、仕事を円滑に進める為、7時間睡眠時間をとっているそうです。

「睡眠時間を取っても眠い」という症状について、その原因と対策について考察します。

この問題は、多くの人が経験する現象であり、その背後には様々な要因が存在します。以下に、その主な要因と対策を詳述します。

1. 新鮮な空気の不足

人間は夜間に約130リットルの二酸化炭素を排出します。

窓が密閉された狭い部屋で眠ると、二酸化炭素が充満し、軽度の酸欠状態を引き起こします。

これにより、起床後も疲労感が残り、頭がボーっとする状態になります。

特に、近年の夏の暑さや冬の寒さにより、部屋を完全に閉じ切って冷暖房を使用することが多くなっています。

これにより、新鮮な空気の供給が不足し、上記の状況が生じやすくなります。

対策としては、寝る前に一度部屋を換気し、新鮮な空気が流入できる環境を作ることが推奨されます。

2. 睡眠の質

睡眠の質は、その長さよりも深さが重要であると言われています。

深い眠りが時間的に不充分であれば、たとえ8時間眠ったとしても、気分爽快とはなりません。

その根本的な原因として、精神的緊張が挙げられます。

精神的緊張があると、浅い眠りが一晩中続いてしまいます。

また、精神的不安に関する夢を頻繁に見ることになり、その結果、精神的エネルギーを大量に消費し、疲労を残してしまいます。

対策としては、運動を通じて体の血液循環を良くし、運動神経を使って全身で物事を考えるという方法が有効です。

ただし、軽い運動ではなく、肉体的疲労を感じるまで運動することが重要です。

これは、負荷を高く(1時間ハードに筋トレ等)運動するのではなく、時間をかける(3時間歩く等)ということを重点においてください。

3. 肉体的緊張

肉体的緊張も睡眠の質を低下させる要因の一つです。

特に、首に緊張が見られると、眠りが浅くなります。

首の2番目までに脳幹(延髄)が出ており、ここが凝ると体全体が緊張します。

また、首の5番目が凝ると、顎に負担がかかり、歯を食いしばったり、歯軋りをしたりします。

内臓としては、肝臓の弱りが上げられます。

身近にお酒を飲む人がいらっしゃる方は、お解かりになると思うのですが、飲酒をすると、いびきが酷くなります。

これにより、睡眠中に体の緊張が生じ、良質な睡眠が得られなくなります。

対策としては、カイロプラクティックや鍼、マッサージなどが有効です。

4. いびき、無呼吸による不良睡眠

いびきや無呼吸も睡眠の質を低下させる要因です。

いびきは、無呼吸や酸素の減少が見られず、単にいびきだけが見られる状態です。

しかし、自分のいびきの音で起きてしまうこともあります。

これも一つの不良睡眠時間となります。

また、睡眠時無呼吸症候群という病態も存在します。

これには、

寝ているときに、正常な鼻呼吸が障害され、空気の通り道が、閉塞されることが主な原因です。(閉塞性無呼吸症候群)

気道の閉塞が確認できない無呼吸が起こることがあります。(中枢性無呼吸)

の2つのタイプがあります。

これらの症状を緩和することで、睡眠を取っても眠いという状態は改善されます。

以上のように、「睡眠時間を取っても眠い」という症状は、

新鮮な空気の不足、睡眠の質の低下、肉体的・精神的緊張、いびきや無呼吸など、様々な要因により引き起こされます。

これらの要因を理解し、適切な対策を講じることで、質の高い睡眠を得ることが可能となります。

それぞれの要因と対策について、具体的な方法や実践例を交えて詳述しましたが、これらはあくまで一例であり、
個々の状況に応じて最適な対策を選択することが重要です。

また、睡眠の質を改善することで、日々の生活の質も向上し、健康的な生活を送ることが可能となります。

睡眠は、私たちの生活において重要な役割を果たしています。

そのため、睡眠の質を高めることは、私たちの生活全体を豊かにすることにつながります。

この記事が、睡眠の質を高めるための一助となれば幸いです。

 

 

多田治療院
住所:東京都中央区新富1-6-1 1F
予約電話:03-3553-8585
営業時間:(月-金)9:00-20:00(木)午後休診・(土)17:00まで
日曜日・祝日はお休みです
最寄り駅:日比谷線 八丁堀駅より徒歩3分。有楽町線 新富町駅より徒歩3分。京橋駅、宝町からもアクセス可能
※わからない場合はお電話下さい。ご案内させて頂きます。

Follow me!