喘息(ぜんそく)について
当院にも多く来院される喘息(ぜんそく)来院されている方の発作抑止率は、ほぼ100%近く止められているのでかなり高いと思います。
勿論、喘息専門外来のように1万人見たという訳ではないのでまだまだ世の中にはひどい喘息症状の方もいらっしゃるのでしょうから、
絶対発作を抑えられる!とは言い切れませんが・・・
では、今回は喘息について書いていきます。
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医学的概念として、喘息とは
喘鳴を伴う呼吸困難の状態
です。
喘鳴とは、気管を通る空気によって出現する代表的にはヒューヒュー口笛のような高い音の事をいいます。
気管から空気が通って音がするということは気道が狭くなっているという事です。口笛を吹くときに口をすぼめる形と同じ事が気道で起こっているということです。
では、気道が狭くなる要因とはなんでしょうか?
気道が狭くなる要因としては、外因型と内因型の大きく分けて2種類あります。
外因型は、外的要因の明らかなもので主にアレルギーによって発症するものです。
内因型は、原因不明で精神的要因や気道内感染を疑われるものが多いです。
又、小児喘息の約半数は10代後半に改善するケースが多く、後の半数の人は継続して発作の出るケースが多いです。
最近では、30歳代以降に初めて喘息発作が出るという人も多くなってきています。
話は戻りまして、外因型、内因型の種類がある喘息ですが共通しているのが、
気道の炎症により気道肥厚が起こり、狭窄し筋肉がけいれんして発作が起こる
というのが特徴です。
では、なぜそのような現象が起こるのでしょう?
炎症とは色々な刺激(高熱、寒冷、放射線、化学物質、細菌寄生虫など)に対する、体の防御反応なんです。
解りやすい所で皆さんもした事のある擦り傷(擦過傷)を例にとってみます。
皮膚は熱を帯び、赤く腫れ上がり触れただけで痛みます。それを顕微鏡で見てみると多数の白血球が傷に集まって膿となっています。
この炎症反応によって、細菌が血流に乗って感染が体中に広がる事を防いでいます。反応の全過程が終了して傷は治癒します。
この反応は、普通は体にとって有利な反応ですが、必要以上に過剰反応すると有害になってきます。喘息では、気道にこの炎症の過剰反応が見られるのです。
では、何により気道に炎症が起こるのか?
喘息の場合での気道の炎症の理由として最大の問題は、アレルギーだと思います。
では、アレルギーとは何なんでしょう?
アレルギーとは、とりあえず今の所地球上にある物質、例えば空気中のもの(花粉など)や食物(貝類、穀物類など)
又は、化学物質(薬など)に対する過剰反応のことです。
もう少し頭が良さそうに書くと、アレルギーとは免疫系の特殊なタンパク(抗体と呼ばれる異物に反応するタンパク質)の産生。
といわれ、アレルギーの人は正常の人と比較すると、抗体を過剰に作り出す傾向があります。
そして抗体が作られると異物が入ってきた場合に反応するわけですから、ハウスダストアレルギーなどと言われたら毎日喘息です。
だってホコリなんて、宇宙か水中か北極、南極にでも行かない限りはどこにでも必ずあります。
では、なぜアレルギーが出たり出なかったりするのか?
それは体の免疫の過剰反応です。
喘息の発作が出たり出なかったりするのは、この免疫の過剰反応が鋭く出るか出ないかで変わってくるんです。
代表的なものでいえば、喘息の発作が出る環境があります。
夜、発作が出る人。
冷たい空気、タバコの煙を吸った時に出る人。
食べ物、飲み物などを摂取して出る人。
季節も変わり目に出る人。
など、色々とあると思います。
でも、毎回、いつも、必ずという訳ではありません。では、どういう条件が揃うとこの喘息誘発因子による喘息がでてしまうのか?
続きはこちらに。
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