これから(暖かくなる3月)大怪我をする人が増えることについて

これから暖かくなり、又色々なスポーツが始まって、当院に来る人達も体を動かす事が多くなってきています。

しかし、これから桜の咲く時期はまだまだ寒暖の差が激しいので

この時期怪我をするスポーツ選手や一般人が増える(骨折や酷い捻挫など)と思います。

では、なぜ寒暖の差があると怪我をする選手が増えるのかというと・・・・

寒暖の差があると

  1. 体の血流量の減少
  2. 気圧の変化
  3. 食欲

この3つが顕著に現れます。

1.体の血流量の減少

当たり前ですが寒さが来ると四肢末端の血流量は減少してきます。そうすると、神経に栄養も行き届きにくくなるので、指、手首、肘などの関節があり筋肉の少ない部分の反射が弱くなり怪我をしやすくなります。

これは、ウォーミングアップの時間をいつもの倍にする事とプレイする時の保温する服装により、怪我発症率をかなり下げる事が出来ると思います。
一般の方ですと、朝ラジオ体操をしたり、お風呂に入ったりと体全体に血液が流れるようにすると怪我が防げると思います。

2.気圧の変化

特に低気圧がやってくると湿度が上がってきます。湿度が上がると、靭帯や椎間板を構成しているコラーゲンが水分38%含むと緩んできて、支持力が弱くなり、体に過負荷をかけるスポーツ選手やアレルギー体質(アトピー、花粉症、喘息など)を持っている方、体力が低下している高齢の方などは膝、足首、肩など怪我をしやすいので気をつけて下さい。

3.食欲

例えば「20日は最高気温15℃で21日は10℃、22日は11℃で23日は16℃」
というように、寒暖の差、温度変化が激しいと食欲にも変化が出てきます。

このときに体内の血液循環も減少傾向にがあるので、特に腰と首(ぎっくり腰や寝違いなど)に既往歴のある方は用心してください。

暖かくなると血液循環は増加するのですが、その時に血液のろ過をして尿を生成する腎臓や血液の代謝などの役割をしている肝臓に負担が掛かる為、腰、膝、肩などに既往歴のある方は注意してください。

寒暖差による怪我をする理由(体の血流量の減少 気圧の変化、食欲)を未然に防ぐ為に一番必要な事は、良い睡眠になります。

睡眠不足になると、反射神経の低下、判断能力の低下、精神状態(情緒)の不安定などが大なり小なり出てきます。これが、自分の体のパフォーマンスの限界を判断できずにスポーツで怪我をしてしまったり一般の人ですと、朝起きてぎっくり腰になったり寝違いを起こしてしまったりします。

以前にも書いているので、概要を書きます。

1.睡眠のサイクルは90分なので、3時間、6時間、9時間で取っていただく。

2.必ず消灯して睡眠を取る。

3.睡眠のゴールデンタイムはPM11:00~AM3:00なので、その時間には睡眠を取れるようにしていただく。

4.入眠する約2~5時間前には食事を済ませる。

そして今回は、睡眠環境について書きます。

1.北枕
2.温度と湿度
3.眠具

1.北枕

仏教国日本では、北枕は亡くなった人を向ける方向なので、昔から忌み嫌われてきています。
しかし、仏教の教えを見てみると、北は人間の内なる力を最大限に発揮できる方向とされています。死人を北枕で寝かせるのも、出きる事なら生き返って欲しい、何とか元気になって欲しい、安らかに眠って欲しいという思いがこもっているそうです。

また、「頭寒足熱」という中医学の言葉にあるように頭を涼しく、足を暖かくという理屈にも合っています。ですから、一度試しにやってみて下さい。よく眠れたら儲けものですから

2.温度と湿度

温度は20~23℃、湿度は50%

これが睡眠を取る環境にはベストになります。温度は、呼吸する際に暑すぎると苦しくて眠れません。夏砂浜で熟睡は出来なかったり、サウナでは眠れない。

といえばわかっていただけるかと思います。

湿度は、乾燥しすぎると鼻や喉を刺激する物質が空気中に舞って、咳や鼻が痛くなったりします。逆に湿度が高すぎても体がだるくなってしまいます。

後、寝る際は光を一切遮断してください。目をつぶっていても、光はまぶたから入ってくる為に覚醒中枢が刺激されて眠りが浅くなってしまいます。

3.眠具

これは、人によって好みが色々あると思います。今、起きても体がだるいという方は環境を変えてみては?

例えば、ベッドで寝ている人は、床に布団を敷いて寝てみる。これは私もやったのですが、かなり良かったです。柔らかすぎる敷布団だとかえって寝返りが打てずに体がだるくなります。

後は、枕。これは、皆さん結構悩んでいる方が多いみたいです。私がやってみてよかったのは

この体勢。

耳から肩までの高さの枕を入れて横向きに寝て、膝、背中、首を軽く屈曲
この体勢が体に緊張を作らず眠れる形になると思いますので皆さんもやってみて下さい。

 

 

多田治療院
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