酒は百薬の長なのか?

当院に来院される飲酒をされる方で「酒は百薬の長っていうから少量ならいいんですよね」

っていわれます。

確かに少量のお酒は良薬とされる論文が多数でています。例えば

日に1,2杯の酒をたしなむ人は飲まない人に比べて心臓発作を起こす危険が半分である

赤ワインにはが動脈硬化を抑制する作用がある。

週に1~6杯の飲酒で痴呆症予防など色々ある。

とか云われます。

しかし・・・・

アルコールの適量をご存知でしょうか?

お酒のの分解は、アルコール脱水酵素という酵素によって行われますので、体内にこの酵素がどのくらいあるかによって、分解できる量が決まります。分解するスピードは

だいたい体重10キロあたりで一時間に一グラムです。これは、皆一緒です。

これをビールに換算すると150mlということで、日本酒では分解に3時間以上かかるそうです。

一日に適量といわれる量が純アルコールで20グラム、これを換算するとビールなら500ml、日本酒なら1合ワインならグラス2杯ウイスキーならダブル1杯です。

週に二回の休肝日(中3日空ける)と飲むときは、かなりゆっくりのペースで眠る3時間前には飲むのをやめる!これを実行しましょう!

よく「アルコールは訓練次第で強くなる」というひともいますが、そんなのウソです。

大量のアルコールに慣れるというのは「中枢神経が適応するようになった」だけです。

アルコールを10倍飲む人は肝臓に悪い毒素(アセトアルデヒド)を10倍体内に入れているだけです。
ですから、健康のためとお酒を死ぬその日まで飲むために頑張って節制してください。

 

 

多田治療院
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