風邪が引き起こす頭痛、肩こり、腰痛

【風邪で肩や腰が痛くなる理由】免疫反応・シバリング・睡眠の重要性を専門家が解説

風邪を引くと、以前痛かった場所──例えば頭・肩・腰・お腹などが、再び痛み出すことがあります。 しかし、実はこれらの症状は風邪そのものが引き起こしている場合があるのです。


■ 風邪は「炎症性の疾患」だから痛みが出る

まず、風邪はウイルスや細菌の感染による炎症です。

そして、白血球がウイルスと戦う過程で発熱が起こります。

しかし近年は、薬で熱を抑えたり、そもそも高熱が出ないケースも増えています。

その一方で、鍼灸やカイロプラクティックを受けている人は、血流が良いため風邪を引きにくかったり、逆に高熱が出て免疫がしっかり働くという傾向もあります。


■ 風邪で肩や腰が痛くなる本当の理由

では、なぜ風邪で肩や腰が痛くなるのでしょうか? その答えはシバリング(身震い)にあります。

● シバリングとは?

風邪を早く治すために、体は筋肉を震わせて熱を作り出す仕組みを使います。

これがシバリングです。

しかし、筋肉が収縮すると、普段から負担がかかっている部分の血流がさらに低下し、 肩痛・腰痛・頭痛として現れるのです。

✔ 重要ポイント
風邪で出る肩痛・腰痛は、肩や腰を治療しても治りません。 風邪そのものを回復させることが最優先です。

■ 風邪を治すために体内で何が起きているのか?

風邪を引くと、体内では免疫機能がフル稼働します。

ウイルスを退治するためにサイトカインという免疫物質が大量に分泌されます。

● サイトカインの代表「インターロイキン-1」

  • 発熱を促す
  • 眠気を誘発する
  • 免疫を活性化する

つまり、免疫が働き始めると脳は「眠ることが最も効率的」と判断します。

眠ることで、筋肉活動などに使うエネルギーを節約し、 ウイルス退治に集中させることができるからです。


■ 風邪を早く治すために必要なこと

​

風邪を早く治すためには、次の2つが非常に重要です。

✔ よく寝ること
✔ 食事を軽めにして消化の負担を減らすこと

昔は「おもゆ」「おじや」「すりおろしリンゴ」「玉子酒」など、 消化に優しい食事が風邪の定番でした。

しかし最近は「焼肉でスタミナをつける」「にんにくで治す」など、 逆に消化に負担がかかる食事を選ぶ人が増えています。

すると、脳は胃腸に「消化してくれ」という指令を出し続けるため、 免疫に使うエネルギーが不足してしまいます。


■ 風邪を甘く見ると危険!重症化のリスク

風邪を放置したり、無理をして悪化させると、次のような重篤な症状につながることがあります。

  • 気管支炎・肺炎
  • 腎炎・膀胱炎
  • アトピー悪化・口内炎
  • 劇症型心筋炎
  • 帯状疱疹(ヘルペス)
  • 免疫低下による癌リスクの増加
✔ 咳・微熱・かゆみ・喉の痛み・鼻汁などの風邪様症状がある方へ
よく寝て、食事を軽めにし、エネルギーを回復に集中させてください。

■ まとめ|風邪の痛みは「風邪を治すこと」でしか治らない

  • 風邪は炎症性疾患であり、痛みの原因にもなる
  • シバリングで筋肉が収縮し、肩・腰の痛みが悪化する
  • 免疫物質サイトカインが眠気を誘発し、回復を促す
  • 風邪を治すには「睡眠」と「消化に優しい食事」が最重要
  • 無理をすると重症化のリスクがある
✔ 風邪で痛みが出ている方へ
肩や腰を治療するより、まずは風邪そのものを早く治すことが大切です。 必要であれば、当院の鍼灸・カイロで免疫回復をサポートいたします。

 

 

多田治療院
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