手足などが冷える(冷え性)原因と打開策と治療

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冷え性がある方は、手足が冷たくなり、仕事や家事をする時に疲れが出たり、代謝が落ちて太りやすくなります。

では、何故冷えるのか?改善策は?

手足が冷えてしまう原因は、血行不良

では、血行不良は何故おきるのか?

原因は大きく分けて

①筋肉
②呼吸
③緊張
④胃腸

の4つになります。

①筋肉

血液の循環は

心臓から拍出された動脈血(酸素、栄養を含んだ血液)が動脈を通って全身に行き渡り、酸素栄養などを渡し、代わりに二酸化炭素などを受け取って静脈を通って心臓に戻り、そこから肺に血液が行って酸素を受け取り再び全身に拍出されます。

動脈血は、心臓が「ドキン」と動けば拍出されます。静脈血は、筋肉に力が入れば心臓に戻ります。ですから、筋肉が少ないと血液循環が低下して冷え性になるわけです。

②呼吸

息を吸うとき胸が広がり、吐いたら縮みます。この吸った時に筋肉が収縮し、吐いた時に弛緩します。この作用により、血液を循環させるのと呼吸をする事により心拍数が増加して全身に血液を拍出させて全身に血液を行き渡らせ暖めます。ですから、呼吸は大事になるんです。

③緊張



首には自律神経の中枢があります。自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つの神経系からできていて、簡単に云うと「活動と抑制」を行いバランスさせている神経です。ですから、その部分にアンバランスが生じれば緊張が強く出てしまい、体の筋肉が硬くなってしまい、血管を圧迫し血流を妨げるのです。

ですから首を柔らかくしてあげることが血流と冷えを改善させる一つの方法になります。

④胃腸

食べ物を消化するのには大きなエネルギーを使っています。そのエネルギーの源が糖質だったり、脂質、たんぱく質などです。それらを酸素の作用を使って燃やし活動エネルギーができるのですが、それは全て血液に含有されます。
この食物を消化に時間と血液を使ってしまいます。
胃では、

野菜、炭水化物など   3時間
肉、乳製品など     5時間
たんぱく質(豆腐)など 5時間

果物          30分

おおよそ食事をして胃で消化(分解)するのに5時間そして、分解した栄養素の約9割が小腸で吸収されるのですが、それが9時間位です。
その間、活動(消化)の為に胃や小腸に血液が集中するので末端に血液が行かずに冷えてしまうのです。
ですから、雑誌などで

「食事を変えたら冷えが治った」
「規則正しく生活したら治った」

とか言う現象が起こるのです。

では、これらを踏まえて冷えを解消する為に自分ではどうすればよいか?

冷えを解消する為に自分で出来ること
①呼吸
②食事
③運動


①呼吸
息を吸うと肺が大きくなり体は緊張し、息を吐くと筋肉が弛緩します。緊張が血管を収縮させ、弛緩が血管を開放してくれます。ですから、呼吸をするのでも息を吸うより吐く方を重視すると体の力が抜けます。
呼吸法は
息を吸って3秒、吐いて9秒です。
呼吸を大きくする為に腹式呼吸で息を吸ったときお腹を膨らませ、吐いた時に引っ込める
そうすることにより自分でお腹をマッサージをするのと同じになり、お腹には

腹大動脈
という下半身に血液を送る大きな動脈があるのでそれをマッサージするのと同じになるので、下半身の血行が良くなるのです。

②食事
消化の為に三食を時間をきちんと食べる。例えば、朝ごはんは7時、昼ごはんは12時、夜御飯は8時というように規則正しく食事を頂く。

これは、一食抜く事が習慣になってしまうとその分の消化する為の胃酸や消化酵素、胃や腸の蠕動運動、全身に巡る栄養素の低下などにより、女性ホルモンや男性ホルモンが正常に出なくなってしまうからです。特に男性ホルモンは、筋肉を作ったり靭帯を強化するのに必要なんです。筋肉がなければ筋肉の収縮力が低下して血液の循環が悪くなり冷えやすくなります。何より代謝が落ちれば太ります。

もう一つは、よく噛んで腹8分目に食べる。食事を取って、胃が消化するまで約2~5時間はかかります。ですから、この時間は消化させるために血液が胃や腸に集中します。その分末端へのの血液が
低下して冷えやすくなります。
補足として、どれくらい噛めばよいか?(一口につき)
ご飯   60回
パン   50回
麺類  40回

これを目安に噛んでもらえれば、消化にも良く量もいらなくなると思います。

③運動
手足の冷える方は、関節の硬い方が多いです。

手だと、手首、肘、肩
足だと、足首、膝、股関節

ですから、これらを力を抜いて動かす運動をすると良いです。
例えば、手首、肘の力を抜く運動だと
手首は

前後左右に力を抜いて振る
この事で

手首にある血管を圧迫している筋肉の緊張を緩めてあげます。

肘は、

この形にして
二の腕が揺れるように肘を左右に動かす。この事で関節についている上腕二頭筋、三頭筋を揺らして肘の関節を緩めます。

肩は、

この形で胸の筋肉をストレッチ

この形で脇をストレッチして

腋窩動脈の血液の流れを良くしてあげます。

足首は、腱と靭帯に挟まれて血管があるので


アキレス腱を伸ばすとか

足首を回すとかありますが、短時間のストレッチでは

正座も有効です(長くて5分位で)

膝は

膝裏に大きい血管があります。
これを緩めるのは難しいですが、テニスボールを使った

とか、オーソドックスな膝回し運動などが良いです。

股関節
股関節の緩める運動は


ストレッチは

などがあります。やってみて下さい。

カイロプラクティックの治療

としては、四肢を緩め、血液の循環を正常に戻してあげる事と

脊椎の緊張を取ることにより、内臓への神経伝達を正常に戻すことによって血液を四肢に行き渡らせてあげます。
他には、横隔膜の調整により呼吸を大きくさせてあげ、首を緩めて体全体にある緊張を緩め血液循環を向上させます。
冷えの場合、心肺機能と筋力の問題もあるので体質の改善も必要なので少し時間が掛かると思います。
体温が1℃下がると免疫力は30%ダウンするといわれています。
冷えは放っておいても良くはならないので治療なりセルフケアなりは速めに行うと良いと思います。

多田治療院
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