昼食後に眠くなる理由

「昼食後、眠くなるんです。」という人がいます。

夜眠っていても、昼食後に眠くなるのには理由があります。

まず、体内で食べ物が分解されて血液中にブドウ糖が増えると脳細胞が反応して「満腹物質」を分泌して眠気を誘います。
「満腹物質」は「もう食事は終わりなので眠ってもいい」という情報を脳全体に伝えます。

なぜ満腹になると眠くなるのかというと・・・

人間の祖先が肉食獣などの外敵を避けて生き延びる為には、食事を終えた後は消化するまでは体の反射が鈍くなるので安全な場所に隠れてじっとしていた方が有利だったからといわれています。

カイロプラクティック的な観点としては

満腹になると胃の許容量がいっぱいになり

体が前かがみになってきます。

そうすると、体の前面の筋肉が縮んでくる影響でまぶたが落ちてきて眠くなります。

ですから、眠くなると伸びをしてストレッチをするという行為を行うわけなんです。

しかし、朝食後も夕食後も満腹物質は出るのになぜ昼食後が眠いのか?

活動と休息を繰り返す人間の生体リズムが重なってくるからだといわれています。眠気を誘う力は、この生体リズムが大きなウエイトを占めているといわれます。

人間の生体リズムパターンは脳にプログラムされています。昼の眠気はその中の一つで、サーカセメディアンリズム(概半日リズム)によって引き起こされます。
これは、1日を2つに分け、それぞれに活動と休息の時間帯があるリズムで、それによると昼食後の

午後2時頃がちょうど休息時間帯のピークにあたります。

ですから、昼食後の睡魔にはちゃんと生理的な裏付けがあるんです。

昼の眠気は就寝時の場合とは違って、耐えられないほど強い訳ではありません。我慢しようと思えば我慢できてしまいます。しかし、そこで無理をせずに生体リズムに合わせて上手に昼寝をした方が、脳の神経回路の働きが中断されることによりリフレッシュされます。

元々人間の脳も体も長時間の連続運動には向いてはいません。適度に休息を挟みながら仕事をした方が効率的なのは火を見るよりも明らかです。

ただし、注意しなければならないのは昼寝の長さです。
15~30分位のうたた寝なら眠りが浅いので目覚めてもすぐに活動できます。

最近では、コーヒーを飲んでから昼寝をするとカフェインが30分後に効いてくるので昼寝後にすっきり活動できるといわれています。

逆に長い時間の昼寝は生体リズムが狂って夜の寝つきが悪くなることがあります。

出来ることなら15~30分の昼寝を取って効率の良い活動をしましょう。

多田治療院
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