O脚はどうしてなってしまうか?そして治療は?

O脚は、日本人の80%の人に見られる症状です。

では、O脚とは何でしょう?

立った状態で両足の内側のくるぶしを合わせ、左右のひざの内側が接さない事をO脚といいます。

左右の足を密着させているのに、膝の頭が外側に広く開いていて、腰から足にかけてアルファベットのOに見えるのでそう呼ばれています。

一般的には、女性に多く見られる症状ですが、まれに筋力が衰えた高齢の男性にも見られます。

赤ちゃんを見ても分かるように、誰でも、生まれた時から2~3歳ぐらいまではO脚です。普通は、歩行を始めてしばらくすると、自然に矯正され、まっすぐなラインの足になります。

赤ちゃんの時はO脚で歩行を始めてしばらくすると、自然に矯正されるということは、歩行するときに使う何かが原因でO脚になっていくんです。

その何かとは?股関節なんです。

この股関節のずれによってO脚が起こってきます。そして、そのずれは加齢してから様々な症状を引き起こしてきます。例えば、膝痛、背中痛、腰痛、坐骨神経痛、肩痛など色々な部分に波及してきます。

では、どうして股関節にずれが起きてくるのか?

股関節のずれというのは、先天性や外傷性のもので無い限りは筋肉でずれが生じてきます。

その股関節のずれに関わる筋肉は

お尻の筋肉(大殿筋、中殿筋、梨状筋など)
内股の筋肉(内転筋、薄筋など)
腰の筋肉 (腸骨筋、大腰筋など)

があります。これらの筋肉のバランスが悪いとO脚になりやすくなります。

特に腰とお尻の筋肉のアンバランスがO脚を作ることが多いです。

これは、筋力の差異が出ることによりO脚になる体型を作ってしまうという事なんです。

腰で重要な筋肉は、

大腰筋と腸腰筋です。

この筋肉は、屈筋という体(股関節)を曲げる筋肉です。
人間の体は、曲げる筋肉の方が伸ばす筋肉より3倍強いといわれています。ですから、この筋肉が強く作用してしまうと猫背になってしまいます。

この猫背状態で足をそろえて直立してもらうと解ると思うのですが、足の外側に体重が掛かりがに股になってO脚になってきます。それが、O脚になる体型なんです。

大殿筋、中殿筋、梨状筋がお尻の筋肉では重要になってきます。

これらの筋肉が緊張してくると股関節が外転(がに股)してきます。

そうすると、足の小指側に体重が乗りO脚になってきてしまうんです。

ですから、当院の治療ではO脚の治療は腰と股関節を中心に行います。当院に通っている男性で腰痛を治療しにきた方が副産物としてO脚が改善されたという事が多くあります。

ただ、治療だけではO脚を矯正するのは難しくて、歩き方を正しくしなければなりません。

正しい歩き方のポイントを幾つか書きます。これは、外反母趾防止、膝痛防止にもなり、かつ太りにくくなるので是非やってみてください。

1.下腹を引き締める
2.足の親指に体重を乗せる
3.踵からついてつま先で蹴る
4.目線は高く(2階を見て歩く感じ)
5.ゆっくり歩き、歩幅は肩幅位で
6.なるべく腕を振る

(この歩き方は、やせる為のものではなく痛みを防止する歩き方です。)

多田治療院
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