肋間神経痛。 姿勢と脳疲労の影響

intercostal neuralgia

肋間神経痛とは何か?

肋間神経痛は、肋骨に沿って片側に発作性の激痛が出る症状を指します。

原因は不明なものが約50%を占めますが、心疾患(狭心症など)、肝疾患(脂肪肝による圧迫など)、すい臓疾患(膵炎など)、肺疾患(胸膜炎など)、肋骨骨折、ヘルペス、妊娠などが原因として知られています。

重大な疾患の可能性もあるため、一度は病院で診察を受けることをお勧めします。

原因不明の肋間神経痛について

原因不明の肋間神経痛は、整形外科の所見でも多く見られます。

当院でもそのような原因不明の肋間神経痛を症状でお持ちの方が多く来院されます。

私の30年間の診療経験からすると、原因不明とされた肋間神経痛の原因は筋膜の攣れ(ツレ)であると考えられます。

筋肉の攣れは主に以下の2点から起こります。

  1. 姿勢
  2. 脳疲労

1. 姿勢について

立っている時でも座っている時でも、姿勢が悪くなると背中が丸くなり、頭が前方に出てきます。

ボウリング

人間の頭の重さは体重の約8%で、体重60キロの人では約5キロ(ボーリング球と同じくらいの重さ)になります。

この頭が前方に出る分、首の後ろの筋肉と背中の筋肉が頭が垂れないように突っ張らせます。

その筋肉の緊張が肋間神経を締め付けて虚血(血行不良)を招き、神経痛を起こすのです。

2. 脳疲労について

姿勢を正しく維持するためには脳の力(体力、集中力、自律神経)が必要になります。

脳の力の主な働きとしては、靭帯や内臓の支持の維持、正常な神経反射、ホルモンの正常分泌、正常な自律神経活動、正常な血流維持などがあります。

脳疲労が重なってくるとこれらの働きが低下し、筋肉に攣れを起こします。

姿勢の悪さ、脳疲労を改善するためには?

まず、姿勢の悪さを改善するには、カイロプラクティック、鍼灸、マッサージなどの治療に行くことが自分自身の姿勢の悪さの原因を見つけたり改善したりするので大切です。

また、普段から自分自身で気をつけることももちろん必要ですが、姿勢を良くできる環境を作ることが大切です。

姿勢

例えば、仕事をする時の机の高さやパソコンの位置など、姿勢を良くせざるを得ない環境を作ることが重要です。

脳疲労といっても、どのような症状が出現するかは一般的には知られていません。

例えば、発作的なかゆみ、つまづく、転倒する、物忘れ、歯ぎしり、発作的な痛み(ぎっくり腰、寝違え)、喘息発作、蕁麻疹、前頭部の頭痛、肉離れ、アキレス腱痛、夜中に攣るなどがあります。

これらの症状が一度でも出たことがあるなら、睡眠不足や季節の変わり目に脳疲労がたまりやすい状態になるので、カイロプラクティック、鍼灸、マッサージなどの治療に通って神経、血液の循環をよくし、脳疲労の回復を図ることがおすすめです。

脳疲労を自分で解消するために必要な方法としては、

良い睡眠、良い食事摂取、良い運動をして生活リズムを安定させることです。

良い睡眠の取り方としては、睡眠のゴールデンタイムはPM11:00~AM3:00です。

この時間帯は、脳の中を整理したり、朝6時から起きているとちょうど24時間の中で4分の3経過していて脳の疲労もピークを迎えるので、6時に起きる人はPM11:00、7時に起きる人はAM0:00に入眠すると良いです。

寝貯めは効かないので、なるべく毎日良い睡眠を取るために努力してください。

毎日良い睡眠を取るのは難しいですが、週1,2回でも取ろうとする努力がいい方向に向かいますので頑張りましょう。

良い食事摂取としては、

お腹いっぱい

食べる量がその人にとって多かったり、消化不良をおこしたりすると胃に炎症を起こし、猫背なるので肋間を圧迫して神経痛を引き起こす原因となります。

ですから、腹8分目と夜は消化に良いものを摂取することを意識してください。

良い運動としては、

正しい歩き方でゆっくり歩くことを意識してください。

姿勢良くきちんと歩いていると腰はストレッチされ、背骨肋骨にストレッチがかかり血流もよくなります。

ゆっくり歩く必要性は、急いで歩くと姿勢が悪くなるからです。

肋間神経痛は治療に通うことが一番だと思いますが、自分でできることを努力しておくと尚一層、治癒が早くなります。

 

 

多田治療院
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