体重が増えていないのに太る、リンパが腫れる

患者さんで「むくみます」「リンパが腫れます」とかいう人が来院されます。

では、どうしてそうなるのか?対処、治療法は?

むくみの原因は、皮下組織に体の水分がたまってしまう事です。

病気が原因のむくみは、その病気を治すのが先決です。

幾つかの疾患例を

心臓性の浮腫: 全身とくに下肢がむくむ
腎性浮腫: 尿量がへって顔がむくむ
肝性浮腫: 腹水やむくみ
内分泌性浮腫: 指で押してもへこまないむくみ
その他: 栄養性浮腫 栄養失調でたん白が低下
アレルギー性浮腫、リンパ性浮腫
等があります。こういったものは内科的な検査で引っかってきます。

リンパが腫れる原因は、

体外から菌が侵入してきて、血管から白血球が出てきて菌を食い殺します。
死んだ菌は膿になって、痰(たん)として体外に排出されますが、生き残った菌はリンパ管に入り、リンパ節にまで進出します。
そこで待ち受けていた白血球と侵入してきた菌との

熾烈な戦いが始まります。
菌の抵抗が手ごわいと、リンパ節はフル回転してどんどん白血球を増産します。
それでリンパ節が腫れて、外から触ってもわかるほどグリグリした塊になるのです。
ということは、むくむとか

リンパが腫れる
とかは、体に不要になった物質のウイルス、細菌、それらと戦って死んだ細胞、
化学物質、過剰水分などを回収していく運搬機能、免疫機能が低下してくると、むくむ、リンパが腫れる事が起こるのです。
むくむ、リンパが腫れる原因は
リンパを回収する運搬機能の問題
免疫機能の問題

の2点を改善することになります。

まずは運搬機能の問題

リンパ液は、筋肉の収縮により1分間に約10回程末端から心臓に向かって流れます。

ですから、

筋力が少ない女性がむくみやすいので、こういう商品は、男性モデルではなく女性なんです。

リンパの流れが悪くなると代謝が低下して老廃物が溜まり疲れやすくなります。
足のむくみ、一部の肩こり、首のこり、足がつるなど、これらもリンパが停滞して起きるケースも多いです。

人間の体のリンパ節には、大きく分けて4つ

頚部リンパ節
腋窩リンパ節
鼠径リンパ節
膝窩リンパ節

があります。(参照 Kampo view)
これらを治療院やエステでマッサージしてもらうと改善されてきます。
むくむ、リンパが腫れる原因の免疫機能の問題
免疫は、

骨髄

胸腺

リンパ節

脾臓
などで造られます。
特に

腸骨

胸骨

椎骨

頭蓋骨

大腿骨
で赤色骨髄という造血機能、赤血球、顆粒白血球、血小板のある骨髄があります。
ですから、これらに触れ治療するカイロプラクティック、鍼灸、マッサージが
免疫力を上げる治療といわれるわけなんです。

むくみ、リンパが腫れているものを自分で解消させる事で必要なことは

運動
免疫力を向上させる

この2点になります。

まずは運動
むくみそのものになるリンパ液や静脈血は筋肉の収縮によるポンプにより吸収されて細くなったり、腫れを解消させます。
という事は、

ランニング

水泳などの
全身運動ができると一番良いのですが、年齢、時間、場所、運動能力、好き嫌いがあります。

そこで自宅で年齢、時間、場所、運動能力に関係なく出来る運動として

関節を曲げて力み、脱力

をするという事です。
これは、筋肉が

この様に膝関節、足関節の関節間に付いています。つま先を伸ばし、膝を伸ばせば筋肉(下腿三頭筋)が縮み、つま先を頭側に上げると筋肉が伸びます。

この収縮、弛緩によりリンパ液や静脈血を心臓に戻し細くするのです。

全身には

これだけリンパ節があります。ですから、

曲がる関節は全て曲げ伸ばしし、力を入れ、そして抜く

という事をすれば良いのです。

免疫力を向上させる
体温が1℃下がると免疫力は30%ダウンするといわれています。
では、体温を向上させるには?
体温を1℃上げるのに基礎代謝の約10%必要になる為です。
基礎代謝とは、生きていくために(寝たままで活動しない状態)必要なエネルギーとなります。この基礎代謝を上げる為に必要なのは
筋力
呼吸

の2点になります。

まずは筋力。
基礎代謝の中で最もエネルギー消費量が多いのは筋肉になります。筋肉を鍛えて筋肉量を増やす事で基礎代謝量を上げ、体温を上げます。
筋肉の70%は下半身にあり、その下半身の中でも筋肉量の一番多い

太もも
ここを鍛えるのが基礎代謝を上げるのに手っ取り早くなります。

同じ筋肉量を増やすのに腹筋なら500回、スクワットなら15回ですみます。

という事で
スクワットのやり方
まず初めてスクワットする方はスプリットスクワットをお勧めします。
これは

この様に立った状態から膝を落とすスクワットに
なります。
注意点としては

このスクワットでは、8秒かけて下ろす(上げるのはあまり考えなくて良いです)をまずは左右5回ワンセットで行ったら1分休む。
1分休憩が終わったら左右5回ワンセットを行う。これを出来れば最初は10分やってみて下さい。出来るようになれば30分!!
テレビを見ながらやってみるとあっという間にできます。

スプリットスクワットより早く効果を出したいせっかちなあなたには

ブルガリアンスクワット
①.台(ベッド、椅子、ソファーなど)につま先、足の甲を乗せる
②.前に出した足(上の図だと右脚)の坐骨に体重を乗せる感じでスクワット
※膝頭がつま先から出ないように注意してください

これを5秒かけながら降ろす。上げる時も同じ時間を掛けられればかける。最初は出来なければ降ろす方の5秒だけは必ずかける。
これを左右5回行ったら1分休みをワンセットで15分これを毎日やってみて下さい。多分その内負荷が足りなくなるのでそうしたら

重りを持つと良いでしょう。

免疫力を向上させる為の呼吸

鼻呼吸のすすめ
鼻呼吸が良いという理由

1.鼻毛が空気の流通を遅くし、肺に入る空気が
適度に温まる為、体力の消費を低下できる。
2.鼻の穴が開いていると脳細胞の活性化して
運動神経が向上する。

3.鼻呼吸をすると空気流入率は、口呼吸の50%
になります。しかし流入量が低下する代わりに、
酸素の摂取量が10~20%増加する。

4.鼻呼吸は副交感神経(リラックスする神経)が
優位になり緊張を緩めてくれます。

では、免疫力を上げる為の呼吸法として
1.鼻から4秒かけて息を吸います。
2.その息を7秒保持します。
3.口から8秒かけて息を吐き出します。
この「4-7-8」呼吸法を繰り返しするだけだそうです。
説明としては、ストレスや不安のある人は慢性的に呼吸が不十分です。短く浅く、時々呼吸を止めている事もあります。
この呼吸法は心拍数を下げ、血液中の酸素濃度を上げるので少々頭がクラクラする感じになり、鎮静効果をもたらします。
この事によりよい血液を循環させて、体の緊張を緩め、免疫力を上げる事に繋がるわけなんです。
多田治療院
住所:東京都中央区新富1-6-1 1F
予約電話:03-3553-8585
営業時間:(月-金)9:00-20:00(木)午後休診・(土)17:00まで
日曜日・祝日はお休みです
最寄り駅:日比谷線 八丁堀駅より徒歩3分。有楽町線 新富町駅より徒歩3分。京橋駅、宝町からもアクセス可能
※わからない場合はお電話下さい。ご案内させて頂きます。

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